- 最終更新
- 2026年11月5日
- 情報確認日
- 2026年11月5日時点の公表資料で確認(杉並区・東京都・SIIの公表資料)
- 執筆・監修
- えねっとハウス(サステナブリッジ合同会社)
この記事の答え
杉並区の補助は太陽光1kWあたり4万円(上限12万円)と蓄電池の定額5万円で最大17万円、工事と支払いが終わってから2027年2月26日までに申請します。都の助成と合わせると、太陽光5kW(機能性PV)+蓄電池19.9kWh(都のDR実証に参加)のモデルで合計331万円です。
- 杉並区は工事と支払いが終わってから申請します。都は契約の前に事前申込が必要です。順番が逆なので、都の手続きを先に済ませます
- 区の助成は、国・都の助成と合わせた額が助成対象経費(税抜)を超えると、超えた分だけ減ります。補助が大きい組み合わせほど、この減額に注意が要ります
- 工事の完了は2027年1月31日まで、申請は2027年2月26日までです。予算の申込率は2026年10月27日時点で49.67%で、予算に達すると受付を終えます
杉並区で使える補助金の積み上げ(2026年度)

2026年11月5日時点で使えるのは杉並区と東京都(窓口はクール・ネット東京)の2つで、併用できます。国のDR家庭用蓄電池事業は公募を終え、運営団体のSII(環境共創イニシアチブ)は再開の予定はないとしています。
この「国のDR補助金」と、都の蓄電池助成に上乗せされる「都のDR実証」は別の制度です。都のDR実証は受付中です。
金額は単価と上限から計算した最大値です。区の17万円は、予算が残っているうちに申請でき、合計が工事費を超えない場合の金額です。
杉並区の補助制度(令和8年度 エコ住宅促進助成)

正式名は「杉並区再生可能エネルギー等の導入助成及び断熱改修等省エネルギー対策助成」で、給湯器や窓の断熱改修も同じ制度で扱います。
| 対象機器・工事 | 助成額(2026年度) | 主な要件 |
|---|---|---|
| 太陽光発電システム | モジュールの公称最大出力1kWあたり4万円 限度額12万円 | JETまたはIECEE-PV-FCS加盟の海外認証機関の認証を受けたモジュール |
| 定置用リチウムイオン蓄電池 | 定額5万円 | SIIの補助対象機器として登録。蓄電容量3kWh以上 |
| エコキュート・ハイブリッド給湯器 | 定額5万円 | 区の定める効率の要件を満たすもの |
| 窓等断熱改修(既存住宅のみ) | 内窓設置・外窓交換は1カ所1万円・7,000円・4,000円(大・中・小)など ガラス交換・ドアと合わせて限度額15万円 | 国の窓の補助事業などの登録製品 |
出典:杉並区「エコ住宅促進助成 手続き案内」、杉並区「太陽光・蓄電池等」(2026年10月27日確認)、杉並区「窓等断熱改修」(2026年10月26日確認)
助成額は1,000円未満を切り捨てます。蓄電池は、都の助成の対象機種から選べば区の要件もほぼそろいます。
区の蓄電池の要件に、太陽光との同時設置は書かれていません。都の助成とは条件が違うので、蓄電池だけを入れるときは注意します(よくある質問)。
主な要件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請できる人 | 区内の自宅に設置した区民。区内の建物を持ち、そこに住んでいない区民も可 |
| 支払い | 申請者・契約者・支払者が同じ人。領収書で全額の支払いを示します |
| 機器 | 未使用品で、リース品でないこと |
| 回数 | 同じ世帯で同じ種類は1回まで。耐用期間(太陽光17年、蓄電池6年)が過ぎれば再申請可 |
| 工事の完了日 | 2026年2月1日〜2027年1月31日 |
| 申請の受付 | 2026年4月10日〜2027年2月26日(郵送は必着)。予算枠に達した時点で終了 |
| 申請先 | 環境部 環境課 温暖化対策係(窓口に持参か郵送) |
| 施工業者 | 区内の会社という要件は、区の公式ページに書かれていません |
出典:杉並区「エコ住宅促進助成 手続き案内」、杉並区「太陽光・蓄電池等」(2026年10月27日確認)
助成対象経費は、機器本体と関連部材の購入費に、設置に最小限必要な工事費を足した額です。消費税、申請代行費、保証費、諸経費は入らないので、見積書はこの区分が分かる内訳にしてもらいます。エネルギーマネジメント機器・IoT関連機器の費用は、助成対象機器の関連部材として機能する場合に限り対象経費になる、と区は案内しています。
予算と受付の状況(2026年10月)

| 項目 | 金額・割合(2026年10月27日現在) |
|---|---|
| 令和8年度の予算 | 226,560,000円 |
| 申請受付の累計 | 112,537,000円 |
| 残り | 114,023,000円 |
| 申込率 | 49.67% |
出典:杉並区「エコ住宅促進助成 手続き案内」(2026年11月5日確認。予算はエコ住宅促進助成の全メニューの合計です)
区は、申請が予算額に達した場合は抽選をすることがある、としています。2026年10月27日時点で申込は約半分で、すぐに締め切られる状況ではありませんが、工事の完了期限があるので、早めに工事日を決めておくと安心です。
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LINEで無料試算東京都の補助金との併用ルール

| 都の制度 | 助成額(2026年度) | 主な条件 |
|---|---|---|
| 太陽光(既存住宅) | 3.75kW以下:15万円/kW(上限45万円) 3.75kW超:12万円/kW | 助成対象経費が上限。契約前に事前申込 |
| 太陽光(新築住宅) | 3.6kW以下:12万円/kW(上限36万円) 3.6kW超:10万円/kW | 助成対象経費が上限。契約前に事前申込 |
| 機能性PVの上乗せ | 都が認定した製品の区分に応じて上乗せ(8万円/kWの区分など) | 認定製品を使う場合 |
| 蓄電池(新設) | 10万円/kWh(DR実証に参加しない場合は上限120万円) | 太陽光が設置済みか同時設置。ない場合は再エネ電力メニューの契約。2026年10月1日以降の事前申込はSIIの令和8年度登録製品のみ |
| DR実証への参加 | +10万円(制御用の機器を付ける場合は+15万円) | 実績報告の前にDRの契約を結ぶこと |
出典:クール・ネット東京「令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業」、同「令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業」、東京都 報道発表(機能性PV、2026年3月30日)(いずれも2026年10月27日確認)
新築は都の新築単価で受けられ、区も太陽光・蓄電池を既存住宅に限っていません。新築でも、契約の時期を施工会社と先に確認します。
DR(デマンドレスポンス)は、電気が足りない時間などに、要請に合わせて蓄電池の充放電を調整する取り組みです。参加すると都の助成が増えますが、使い方に一部制約が出ます。詳細は東京都の太陽光補助金と東京都の蓄電池補助金の記事で説明しています。
合計が工事費を超えると、区の分が減る
大容量の蓄電池やDR実証を組み合わせると、都の助成は税抜の工事費に近い額になります。区の対象経費には申請代行費・保証費・諸経費が入らないので、見積の総額が同じでも内訳で減額の幅が変わります。
区の17万円を見込むなら、見積の段階で「区の対象経費」と「補助金の合計」を並べて確認します。
区と都で違う3つの条件
- 申請の時期が逆都は契約前の事前申込が原則です。区に合わせて都の手続きまで後回しにすると、都の助成を失います。
- 区の申請に都の金額が要る国・都の交付予定額が分かる書類の写しが要ります。例に計算シートなども入っているので、都の交付決定の通知が届く前でも出せる場合があります。
- 支払いの記録都は2026年度の事前申込分から、実績報告で金融機関発行の証明書等が必須で、現金の受け渡しは対象外です。振込やローンなど記録が残る方法で支払います。
杉並区のモデル試算

モデル試算:杉並区・既存の木造2階建て(機能性PV・DR実証に参加する場合)
- 設備
- 太陽光5kW(機能性PV)+蓄電池19.9kWh
- 設置費用
- 税抜345万円(税込379.5万円)と仮定
- 前提
- 都 太陽光12万円×5kW=60万円/機能性PV 8万円×5kW=40万円(太陽光の補助に加算)/都 蓄電池10万円×19.9kWh=199万円/DR実証15万円/区 太陽光4万円×5kW=20万円→上限12万円/区 蓄電池 定額5万円
- 補助金合計
- 331万円
- 実質負担
- 約49万円(税込)
※設置費用の税抜345万円は計算の説明用に置いた仮の金額で、相場の数値ではありません。区の助成対象経費も345万円として、補助金の合計(331万円)が超えない前提です。実質負担は、税込の設置費用から補助金合計を引いた額です。都・区の補助は税抜の対象経費が上限のため、補助が上限いっぱいでも、少なくとも消費税分(この例では34.5万円)は自己負担になります。単価は杉並区とクール・ネット東京の公式ページによります(2026年10月27日確認)。DR実証の15万円は、DRへの参加(10万円)と制御用の機器の設置(5万円)を合わせた額です。機能性PVの40万円は、都が認定した製品の区分に応じた上乗せです(区分と金額)。標準的なパネルなら40万円がなくなり、DRに参加しない場合は都の蓄電池助成が上限120万円になります。
都の蓄電池助成は、DRに参加しないと12kWhを超えても増えません。蓄電池は容量が大きいほど総額に対する補助額の割合が高くなるため、えねっとハウスでは大容量をご提案する場合、都のDR実証への参加を基本に試算しています。
蓄電池19.9kWhだけを足す場合の219万円は、都214万円(蓄電池199万円+DR実証15万円)と区5万円の合計です。総額や補助金なしの回収の見通しは太陽光・蓄電池セットの費用の記事で試算しています。
エコキュートや窓も同じ制度で申請できる
エコキュートは定額5万円、内窓などの窓の断熱改修は既存住宅で最大15万円で、区内業者の条件はありません。太陽光と蓄電池、エコキュートと窓は、それぞれ別の種類として申請します。
窓の断熱には、都(既存住宅における省エネ改修促進事業、1住戸の上限200万円・契約前に事前申込)と国(先進的窓リノベ2026事業、1戸の上限100万円・交付申請は2026年12月31日まで)の補助もあります。
出典:クール・ネット東京「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業」、先進的窓リノベ2026事業「事業概要」(2026年10月27日確認)
申請の流れ(都が先、区は工事と支払いの後)

- 現地調査・見積り検討開始〜区の対象経費に入らない申請代行費・保証費・諸経費は、内訳で分けてもらいます。
- 都へ事前申込契約の前事前申込の前に契約すると、原則として都の助成は受けられません。
- 契約・工事事前申込の後区の書類に使うため、全パネル、パワコン(電気を家庭用に変える機器)、蓄電池本体と型式表示の写真を残してもらいます。
- 工事完了・支払い2027年1月31日まで施工業者が区の完了報告書(第2号の2様式)を書きます。工事の完了がこの日を過ぎると、2026年度の区の対象になりません。
- 都へ交付申請兼実績報告工事の後DR実証に参加する場合は、この報告の前にDRの契約を結びます。
- 区へ申請2027年2月26日まで申請書兼請求書、工事概要、完了報告書、本人確認書類、領収書と内訳、カタログ、都の交付予定額が分かる書類、認証やSII登録の書類、保証書、写真などを、窓口か郵送で出します。施工者や販売店の代行もできます。不足や不備があると受け付けられません。書類はA4で、消せるボールペンや鉛筆は使えません。
- 区の振込申請から2〜3か月程度審査のあと、助成金が振り込まれます。
都の交付予定額が分かる書類の例は、交付決定通知・交付額確定通知・計算シート・交付申請用計算書・申請ポータルの画面のコピーなどです。迷ったら区の温暖化対策係(03-5307-0672)に確認します。
工事が2027年1月31日ぎりぎりだと、都の実績報告と区の申請を約1か月で済ませることになります。都の書類を待つと間に合わないこともあるので、年内に工事を終える日程にしておくと余裕が出ます。
杉並区ならではの注意点

都が名前を公表した事業者は、都の手続きに使えない
都が公表した一部の事業者は、都の補助金の手続代行者・施工事業者の対象外です。一覧は2026年10月9日に更新され、4件が載っています。措置の期間中にその事業者が施工した申請には、都の助成金が出ません。
都の窓口は、「後日、事業者から返金が受けられる」「実質的に費用負担なしで設置できる」といった営業は不正な申請になるおそれがあるとしています。見積りは複数社で比べます。
出典:クール・ネット東京「手続代行者への措置等について」(2026年10月27日確認)
反射光と電波の確認を求めている
パネルの反射光が近隣の住宅に差し込むことや、不要な電波が無線通信を妨げることがあるとして、区は施工業者との事前の確認を求めています。パネルの配置は隣の家の窓まで含めて考え、反射を抑えた機能性PVも検討します。
リース・0円ソーラーは区の対象外
区はリース品を対象外とし、申請者・契約者・支払者が同じ人であることも求めています。初期費用0円で設置するサービスは、この2点を先に確かめます。
杉並区の施工事例
えねっとハウスは、杉並区で内窓リノベの施工実績があります。下の事例は、2025年度の補助金(クールネット東京・先進的窓リノベ2025)を組み合わせたものです。
補助金申請の書類作成と手続きは無償で代行しており、代行件数は2022年10月から2026年10月までで約1,070件です(補助金サポートの詳細)。太陽光・蓄電池の定期点検も無料で行っています。
施工事例|東京都杉並区 【東京都杉並区】内窓リノベ 導入事例- 設備
- 内窓リノベ
- 補助金
- クールネット東京、先進的窓リノベ2025
- 住宅
- 築28年、木造2階建て
杉並区以外の事例は施工事例の一覧、ほかの区の補助は江東区の記事をご覧ください。
よくある質問
杉並区で蓄電池の補助金はありますか?
杉並区の蓄電池補助は、太陽光がなくても受けられますか?
工事が終わってから杉並区に申請しても間に合いますか?
補助金で費用を全額まかなえますか?
国の蓄電池補助金(DR補助金)はもう使えませんか?
まとめ
杉並区の補助は最大17万円で、都と合わせると太陽光5kW(機能性PV)+蓄電池19.9kWh(DR実証に参加)のモデルで331万円です。都の事前申込を先に済ませ、工事は2027年1月31日までに終えます。住所か屋根の図面をLINEで送っていただければ、屋根の寸法から載せられる容量と補助金・概算費用をお出しします。
出典・参考資料
- 杉並区「【エコ住宅促進助成】手続き案内(令和8年度)」(2026年11月5日確認)
- 杉並区「【エコ住宅促進助成】太陽光発電システム・定置用リチウムイオン蓄電池等」(2026年10月27日確認)
- 杉並区「【エコ住宅促進助成】窓等断熱改修」(2026年10月26日確認)
- 杉並区「【エコ住宅促進助成】エコキュート等・エネファーム」(2026年10月26日確認)
- クール・ネット東京「令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業」(2026年11月5日確認)
- クール・ネット東京「令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業」(2026年11月5日確認)
- クール・ネット東京「手続代行者への措置等について」(2026年10月27日確認)
- クール・ネット東京「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア・断熱材・浴槽)」(2026年11月5日確認)
- 先進的窓リノベ2026事業「事業概要」「対象要件の詳細」(2026年10月27日確認)
- 東京都 報道発表「機能性PV」(2026年3月30日)(2026年10月27日確認)
- 東京都 報道発表 別紙2(2026年2月18日)(2026年10月23日確認)
- 環境共創イニシアチブ(SII)「令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業」(2026年10月27日確認)
